・開催時期とジャンル

ゲーム発売から程良い時期にALL STARが東京開催されるため，これに合わせてプチオンリーを企画したいと考えました．ひとえに，バディミの本がたくさん読みたかったのです．昨今では企業主催のカップリングプチが主流となってきていますし，自分の少ない余暇にSNSで追えるのもひとつのカップリングくらいですが，バディミに出てくるみんなが好きなんだよなあ…と個人的趣味でオールキャラがいい！と決めさせていただきました．

結果として，取り扱いメインキャラの垣根なくたくさんのサークル様にご参加いただけたので，とても実りあるオールキャラ開催だったのではないかと思います．また，来年赤ブーブー通信社様主催でのプチオンリーもオールキャラ開催に決定し，これもまた皆さんでO・MA・TSU・RIできる機会になるとうれしく感じております．

・COVID-19への対応

無策で当日を迎えて感染拡大のため中止，あるいは急遽オンラインイベントへ変更…という混乱は避けたかったため，予防線として《リモート参加ルート》やエアプチ等の参加枠を設けることとしました．

とはいえ実は，企画当初の3月には「オリンピックやるために政府が頑張って対策して夏にはなんとかなってるっしょ」と軽く考えていました…．とにかく感染状況というのは予想のつかないことですので，当プチオンリーはこうしてがちがちに予防線を張るタイプで進行しましたが，「好きに欠席してね，中止になるときは中止」くらいの現地ベースのプチオンリーももちろんあっていいと思います．今後は中止のリスクを考えずに済むような情勢になっていってくれればいいなあと願うばかりです．

・企画関連

①オールキャラという特性上様々なサークル様が集まっているなかで，何がどんな風に好きでも楽しめるように！

②感染対策をしやすく

という視点で企画を行いました．このためアンソロジーはペーパーを好きに集めて（①）作る「ペーパーアンソロジー」の形として本部の有償頒布物はご案内を兼ねた表紙《捜査手帳》1種としました（②）．イベント感増幅のためにラリーの属性も持たせたため，交換景品はオンリーワンのサークル様もいらっしゃることを念頭に「本部配布分と合わせてペーパー2枚から」という設定にして，何がどんな風に好きでも何かしらGETできる形にしました．

また，現地にいらっしゃれないサークル様にもなるべく当日にサークル参加気分を味わっていただきたいとの思いで，開催前に「サークル参加セット」がお手元に届くように配送準備を致しました．本当はサークル様以外もイベント前に通販対応できればよかったのですが，会場頒布数が予想できなかったため事後とせざるを得ませんでした．当日頒布・事後通販でしっかりお手元に行きわたる数を準備できたようなのでなによりでした．

当日頒布や事後通販で有償としたものに関しては，今後プチオンリーを企画される方が企画しやすいようにという観点から価格設定しました．個人的にはやりたいことを好きなだけやらせていただいたので出費については問題ではありませんでしたが，個人主催のプチオンリーは費用が持ち出しになるため今後のために適宜価格をつけました．とはいえ収支は赤字な訳ですが，気持ちは大大大黒字なので全く問題ありません．楽しい企画を目一杯実行させていただきありがとうございました．

・デザイン関連

デザインに関しては「なんだかゲームUIを彷彿とさせるけど同一ではないし独特のデザイン性がある」ラインを目指し，景品など立体物に関してはキャラクターを配置しないことで統一しました．《捜査手帳》の表紙だけは，「参加者の好きな組み合わせでアレンジできるようにシールを貼れるようにする」という絶対譲れないコンセプトがあったため，シールという平面印刷物にだけキャラクターをあしらいました．オールキャラに関するこだわりは他にもあり，どのキャラクターのイメージカラーにも見えなくもないオーロラ素材でサークル参加特典を用意したのも，最初から決めていたコンセプトのひとつです．オーロラポーチに「ミカグラ島の輝きのよう」というご感想をいただいたのも嬉しかったです．

結果として，使用箇所の雰囲気に合わせてロゴを4種類作ることにはなりましたが，ブランドデザインのようで素敵とおっしゃっていただけたりして，キャラクターを意匠に含めない物足りなさのようなものは中和できたかなと思います．

この線引きが「安全」「正しい」というわけではないのですが，版権元からガイドラインが示されていない以上，公式に似せない・競合するようなもの（特に立体物）を作らないというのはデザインを考える上で非常に意識をしました．

・テクノロジー関連

元々仕事ではパソコンにあまり触らないので，この告知サイトはとても素敵な海外のWordPressテンプレートを見つけて地中海訛りのチュートリアル動画にかじりつきながら作成しました．Googleフォームをもっと便利に使えるようにしたり，一括処理できるアドオンを入れたりと改善の可能性を感じ取るところまではできるのですが，知識不足にて実行には至りませんでした．結果として，何かの申請フォームが何かの数と同数ある…という状況になるなど，ツールに振り回された感も否めません．各々に対応してご申請くださったみなさま，本当にありがとうございました．

そんな中，BDDおよび告知画像作成ツールをご提供くださっている[sky]アイ様には本当にお世話になりました．バディミに対する愛でこれほどすごいものを作り上げ，それをイベントの助けになればとのご厚意でご提供いただくなど，かけられた時間と熱意を思い成果物のクオリティを目の当たりにすると，御礼の尽くしようがありません．どうもありがとうございました．

・最後に　：6か月分のありがとう

バディミの本がたくさんほしい！の一念で企画したプチオンリーですが，本当にたくさんの皆様にいろいろな形でご参加いただきありがとうございました．

困難な時代における進化としてのwebオンリーはとても画期的ですが，リアルイベントならではの交流の形やイベント感がやっぱりあるなあと思うので，直接参加された皆様にはこのプチオンリーがそのような場の記憶として残るようなものになっていれば嬉しいです．エアブー・企画で遠方や海外からもご参加くださったみなさまも本当にありがとうございました．

準備はワンオペでしたので至らぬ所も多々あったかと思いますが，ご協力いただき誠にありがとうございました．

たくさんの御本＆ペーパーというお宝を得られて一参加者としてもとても楽しいイベントでしたし，今回主催させていただいたことで得られた参加者のみなさまとのつながりの一つ一つ，かけていただいた言葉全てが宝物です．今回のプチオンリー終了後に赤ブーブー通信社様主催のプチオンリーができたこともあり，今後もバディミを愛するみなさまとの交流の場・作品発表の機会がますます発展することを期待しております．

どうもありがとうございました！

Extra Mission! 本部 / 代表：tima